新規公開株のしくみと購入方法
新規公開株とは?
あなたは新規公開株についてご存知ですか?株式会社において、親族やオーナーなどの一部の人のみが株式を保有することで、市場で自由に流通できない状態から、不特定多数の投資家が参加できる市場で自由に売買できるように、市場に新たに株式を公開することを新規公開といい、公開される株式を新規公開株と言います。
英語表記では、Initial Public Offeringというため、略してIPOとも呼ばれています。
この新規公開株を市場に供給する際には、以前からの株主に保有されている株式を市場に放出する「売出し」と、新たに株券を発行して市場から新規に資金を調達する「公募」という二つの手法があります。通常の新規公開においては、この2つが同時に行なわれることが多く、証券取引所市場への上場と店頭登録市場への登録を経て新規公開されることになります。このように株式を新規に公開し上場を果たす会社は、年間におよそ120~150社あると言われています。
企業が株式を新規公開するメリットは、主に3つ挙げられます。
1つは、新株を公募することで、株式市場からの資金調達が可能になるということ。2つ目は株式を公開することで、金融機関からの信頼度が高まり、融資などが受けやすくなるということ。3つ目は会社自身の信頼度が高まり、出店や人材獲得がしやすくなること。このように新規公開は企業にとって大きなメリットとなるのです。
しかしそれと同時に、不特定多数の投資家から資金を調達するわけなので、投資家保護の観点から企業情報の開示を求められることになります。
つまり株式の新規公開とは、企業が株式会社として成長していく過程で重要なものなのです。
新規公開株の購入方法
それまで非上場であった企業の株を、新規に証券取引所に上場して不特定多数の人が取引可能な状態にする新規公開株。
しかし、未上場企業の株は証券取引所で売買を行うことができないため、新規公開株を買いたいと思っても、通常の株式市場取引では購入することはできません。
ではどうすれば新規公開株を購入することができるのでしょうか。
まずは株式が新規公開されるまでの流れを見てみましょう。どこかの株式会社が、保有する自社の株式を新規で公開することになった場合、その販売はまず証券会社に任されることになります。
メインとなってその新規公開株を扱う主幹事証券会社と、割当証券会社が決まると、主幹事証券会社は「この値段であればどれくらい購入したいか」というような仮条件を投資家に提示してニーズを調査する「ブックビルディング方式」を行ない、新規公開株の株価を決定します。
株価が決定するといよいよ公開となりますが、新規公開株はいきなり市場で購入することはできません。新規公開株を購入するためには、新規公開株を取り扱っている証券会社に「仮条件の範囲内で何株買いたい」という申し込みをする必要があります。
証券会社はその申し込みを踏まえた抽選を行ない、当選した人だけが新規公開株を購入することができるのです。
また、誰もがこの新規公開株購入に申し込めるわけではありません。その新規公開株を担当する主幹事、もしくは割当証券会社に口座を保有していることが最低条件となっています。また、証券会社によって主幹事になる回数や 新規公開株の引き受け数にかなりの差があるので、新規公開株を購入したいという方は、証券会社を選ぶ際に注意が必要となります。
新規公開株購入のメリット
上場していない会社が証券取引所に上場する場合の株である、新規公開株。なかなか買えない、当たらないという話を耳にするほど人気の高いこの新規公開株ですが、新規公開株を購入するメリットはどういったところにあるのでしょうか。
新規公開株は上場後、公開初値が大幅に上昇することがあります。新規公開株の公募価格は、比較的割安に設定されることが多いため、公開と同時に初音が公募価格よりも上回ったときにすぐ売り抜けられれば、利益を得られることになります。
また新規公開株は比較的割安であることから、少ない資金でも投資することができるものうれしいポイントです。
さらに新規公開となる株は、上場するまで値動きはしないため、チャートやアナリストレポートなどの分析をする必要がありません。つまり株式について詳しい知識がなくても新規公開株の取引が可能だから、株の初心者にもオススメのものとなっています。
このように魅力的なメリットを持つ新規公開株ですが、誰もが買えるわけではありません。
新規公開株を担当する主幹事や割当証券会社に口座を保持し、購入に名乗りを上げなければなりません。
その後、抽選に当たって初めて新規公開株を購入することができるようになります。
複雑な手順を踏んでも購入するだけのメリットがある新規公開株。大口顧客を優遇する場合や、公平な形での抽選など、抽選方法には証券会社によって違いがあります。このような点に注意して証券会社を選び、新規公開株を手に入れましょう。